#02 増田捺冶からあなたへ

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心臓がバクバクしている。今日もこんなことを念じて、目を瞑る。

石田祐規と電話をする。1時間の時差がある。

彼は今、非常に眠いらしい。

石田祐規から増田捺冶へ

僕もかなり眠い。でも、テンションを上げたい。真顔で新元号を迎えないために。いや、ぶっちゃけ新元号なんてどうでも良いんだろう。ピンとこないから、自らの手によって火起こしをする。暖かくなるだろうか。

石田祐規が寝てから、往復書簡の返信を書く。彼とはほぼ10歳の年齢差がある。彼はタメで話して欲しいらしい。慣れない。「なつやくんのこと、なんて呼べばいい?」という女の子の扱いづらさ。

石田さんの見ていた10年間を、僕は見ていない。震災前を知らない。オリンピック前を知っている。この時代を知っている。やっとスタートラインに立ったような気がする。429日で30歳を迎えるという。僕は今年で21歳になります。

僕の名前は増田捺冶、よろしくお願いします。台北に住んでいます。

思えば、最近自己紹介をする機会がほとんどない。

肩書きか、何をしているか。そんなことではなくて。

「なつや、って呼んでください。」

そういえばさっきまた石田さん、と呼んでしまった。まあいいか。そのうち。

そのうち。朝になれば良いのに。

帰る場所があって、今日も歩いている。僕は始発電車に乗って家に帰る。ドアを開けて、電気を付ける。荷物を置いて、水を飲む。

心臓がバクバクしている。

目を瞑って夢の世界に入り込む。

月はまだ沈んでいない。

30年後に持っていきたい人いる?」

僕は一人しか名前を載せることができなかった。

その後、数日前に台北で展示をしてた根本美咲さんに一目惚れして、僕の側から声をかけさせてもらった。二人だけだ。

石田さんが手書きした名前は知らない人ばかりだ。

「今までの人間関係と1億円だったらもちろん前者を選ぶかな」

僕はその確信を持ち得ていない。

よく考えれば石田さんとも、一週間会っただけだ。一億円欲しい。僕は使い道を知らない。

遺書、僕は昔にも遺書を書いたやつを知っている。彼を30年後に持っていきたいのだけれど、僕には自信がない。スタイルは、分断の元か。遺書。ここを飛び出そう。新しい時代に向かって、薬剤をばら撒くイメージで。

(居眠り)

正直石田祐規の事を1ミリしか理解してないかもしれない。「踊り方を忘れたら、誰かの真似をすれば良いだけ」

僕は石田さんの後ろにくっついて、踊っている。

だから、心臓がバクバクしている。メタって何だろう。振る舞いとは。正直ちょっと待って、って感じ。時間がない。

話を戻すと、雑誌を作るのが好きだけれど、僕は何も持っていない。

何も持っていないくせに、服を着ている。

こんな話をしている。

良いのだろうか。

「良いんだよ」

と石田さんが言った。

何だろう。

こうやって元気付けられた人がたくさんいたんだと思う。

僕は、その大きな幹を一緒に背負いたいと思った。枝分かれすることなんて考えなくてもいいから。

僕の心臓が今バクバクしている、のはこんな経緯があってのことです。

雑誌newgengo、よろしくお願いします。

もしよければ友達になってください。僕の名前は増田です。

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増田捺冶 | Twitter Instagram

       

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